【後半の解説風ネタバレを見るな】7割わからないけど3割のすっきりを楽しむ。(クリストファー・ノーラン『TENET(テネット)』感想)
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この記事には映画『TENET』のキーファクターである《逆行》について漠然と説明しちゃっています。映画公開前のスポットでは「考えるな、感じろ」という触れ込みがある部分なので作品をみる前には本記事(特に面白かったところ)を見ないことをオススメします。
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『TENET』について
あらすじ
CIAの特殊部隊員としてオペラハウスのテロ鎮圧に参加した主人公、ひょんなことからテロリストに捕まっちゃいます。情報漏えいを避けようと主人公は毒薬を飲みますが、実は毒薬じゃなくて気絶どまりだったみたい。
目が覚めたら謎のおじさんから世界を救うミッションなんていうものが与えられて大変!しかもその敵というのは未来からやって来てるんだって!どうなっちゃうの主人公!?キーワードは《TENET》(ちなみにTENETなんてワード劇中でも2,3回しか出てこないよ)
概要
『ダークナイト』シリーズや、『インセプション(2010)』『インターステラー(2014)』などを手がけたクリストファー・ノーラン監督の最新作ですよ。
まあ僕はどれも見たことありませんけどね。これらの作品を観てると『TENET』もわかりやすいのかしら?
『TENET』はスパイアクション×SFな作品で、予告編の映像は体操選手みたいな動きをする車だったりで話題になりました。
ここだけ注意
登場人物
登場人物がまず多い。というよりもたくさん名前とかが出てくるけど、結局そんなに関わらない人とかがいるので、ぼけっとしていると主要人物も頭に残りません。なので主要人物だけでも知っておきましょう。他の人は意外とどうでもいいです。
1.名もなき男/ジョン・デイビッド・ワシントン
主人公。なんか知らんが時間の逆行を使う敵を止めなきゃいけなくなった。
2.ニール/ロバート・パティンソン
任務を受けた主人公の相棒的な立場になり色々と手助けしてくれる。イケメン。
3.キャット/エリザベス・デビッキ
アンドレイ・セイターの妻。セイターがうざい。
ロシアの富豪、武器商人。未来と現在をつなぐ悪い奴。
主人公は序盤こいつを追うために色んな人と出会う、名前ばっか出るのに途中まで全然姿を見せないから急に出てきてびびる。
謎の迫力が怖い
監督自身が、VFXやグリーンバックといった映像技術を極力使わないで映画をとる人らしいです。爆発とか、飛行機とか建物とかを調達しているみたいですよ。
なのでTHE爆発みたいにデフォルメされた表現じゃないため、アニメとかに慣れている目で見ると違和感があるかもしれません。ただ、そいつがリアルの目ってやつだぜ?(知らんけど)
ちなみに、映像に負けないくらいに音がでかいしBGMが怖いので心臓が止まりそうになるので注意。え、映画館ってやべえな、と思った。
わけがわからん!!!
これにつきる。時間の逆行もわかりづらいし主人公たちがしている話の内容もちんぷんかんぷん。冗談抜きで寝そうになった。
ちなみに、TENETのことばにもきちんと意味はあるらしいけど、初見で気づく人なんて稀でしょう。わけわかんないかもしれないけど感じるんだよ!という映画。
7割わからないけど3割のすっきりを感じて楽しめ
※以下ネタバレ※
結局逆行シーンが面白かったよ
これに尽きる。逆行の仕組みというか考え方も、単純に逆向きっていうのがわかりづらいけど好きかも知れない。ドラえもんみたいにぴゅーって感じじゃないしね
普通の時間の流れが赤いベクトルとして
単純にベクトルを逆向きにしただけだよーって。しかも個人の体内の時間はちゃんとto未来っていうのがね(これがまたわかりづらいポイントだと思う。)
しかもお互いが存在できるし、赤い人から見たら未来に進んでいったら自分たちとは後ろ向きに歩いたり動いたりしてるし、青い人から見たら赤い人たちが逆向きに進んでるのも面白いよね。
正直時間の逆行だったりについて曖昧だったけど(ニールとの問答とか白衣お姉さんと岩のシーンいる???)、なんとなくの理解でも主人公が逆行を用いはじめる中盤以降の映像は面白かった。色んなシーンを鑑みてもやっぱり逆行に拘っているのだと思う。
・逆行にあわせたためかアクションがやさしめだし
・プリヤのところに行く際、行きは逆バンジーで跳んで帰りは普通のバンジーで跳ぶのも逆行に焦点をあてた演出だと思う
個人的にはキャットと主人公が尋問のため赤と青の部屋連れ込まれる直前、キャットとセイターの後ろに逆行している人間(主人公なのかな?)がチラッと見えていたから回転扉を使って逆行し始めるシーンはテンションが上がった。
あと中盤意味わかんねえ…てところが逆行シーンで回収されるのは気持ちがよかった。もう一度観てみると「あそこにいるじゃん!」とかなるかもしれないけど、二回見る元気や余裕はない。